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2005.06.30

混乱する世界 ~What's "XP"?

「かっしいさん、2000で作ったマクロがXPで動かないんだよ!」
まあどこかで聞きそうな話である。
たしかに、OSのバージョン変更に伴い、APIやらがいろいろと変更になるのはいつものことであり、MSが標準OSを変更するたびに、既存のアプリケーションに対する新OSでの動作検証というのが行われる。
ただ基幹アプリなどはかなり早期に手当が行われるが、ユーザーが作成したVBAまでは手が回らないのは当然だし、ユーザーは自分のOSが変更になるまでは問題が起きる可能性まで気付きはしない。
訪問先のインドネシアにて。
元々日本で別のスタッフが作成したものをもちこんだらしい。
「じゃあXP環境で保存して動いたものを送ります」
と当のスタッフは気軽に連絡してくれ、その送付を待ち受けたそうな。
ところが、、、、

「かっしいさん、動かないんだよ!」
私に声がかかったのはそんなタイミングであった。
状況を聞いてふむふむ、そこでかなり根本的な質問を発することとなる。
「で、どんなエラーなんですか?」
「セキュリティレベルがどうのこうの、と言ってるんだよ」
……
「ああ、それならすぐに直せますよ」
というわけで実際に利用しようとしている端末にちょちょいと操作をした。するとあら不思議、確かになんのダイアログも出ず使用できるようになったとさ。
Office2003をご利用の方ならすぐにピンときたんではないだろうか?
OfficeのXPからだったか2003からだったか、マクロ実行に対する制約がOffice2000当時からとは比べ物にならないくらい厳格化されている。
そう、2000だXPだと騒いでいたのはOSの話ではなく実はOfficeのバージョンの話だったんである。
日本側スタッフはそこを勘違いし、WindowsXP上のOffice2000で保存したものを送ってきたわけである。
さらに今回はこうした下位レイヤーの変更による問題ではなく、アプリケーションの設定上の問題だけだった、というオチまでついた。
日本側のスタッフは私もよく知っている有能な人物であるが、情報量が少ない/間違っていると誤った判断をしてしまうのは当たり前のことだ。私はたまたま現場に居たのですぐにすべての現象を理解したのだが、彼とて現場にいれば私と同じかもっと早く結論にたどりついたであろうに!
同時に、ユーザーにとってOfficeのバージョンもOSのバージョンも混同する可能性が充分にあることを再確認した。
一生懸命OSの問題を説明していたのに、実はアプリでした、というのでは対策の打ちようがない。

トラブルシュートをする際に、必ず
 -OSバージョンや端末情報
 -アプリバージョン
 -発生したエラーの詳細(できればスナップショット)
を報告するようにユーザーにお願いするのは、まあそういったわけなんであるが、この辺りはやはりわからんだろうなあ……
今回の場合は半可通の人が得々とバージョン問題を言いたてたんで複雑化した事例でもある。
全国のサポセンのみなさん、お疲れ様ですm(_ _)m

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