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2005.12.26

うるさいダイアログ

みずほ証券-東証間でのジェイコム株異常取引問題はまだ記憶に新しいところであるが、UIの設計という点について、みんなわかっていたが避けられない現実が浮き彫りになったと言えるだろう。
それはダイアログボックスの使い方は難しい、というところだ。
/.(slashdot)の[「ジェイコムショック」、東証のシステムが原因?]というストーリーの中で複数の方が指摘している通り、頻繁に出てくるダイアログはユーザーに無視される、というのは真理である。

近ごろ、結合テストから参加したプロジェクトのアプリはこの点で、非常によろしくない作り方がされていた。
”命題”とか”真理”なんてごたいそうな言葉を使うのも気が引ける(^^;
とにかくあらゆる処理結果がダイアログを介する設計になっているのだ。
正常処理だろうが異常処理だろうが、もちろんダイアログボックス内のアイコンを調整するとかはこまめにやってはいるんだが、すべてダイアログが出るという仕様は、結合テスト者(って私か)に多大なストレスを与えてくれた。
共通クラスでそう作成されているから、もうカットオーバー直前の時期に「全部直せ」とは強くは言えず(一応一回は言ってみた)、他の品質がボロボロだったので、そこは忘れたことにして棚上げしてしまったのは、我ながら悔いが残る仕事であった。

 「正常に処理しました」 (OK)
 「リストを本当に出力しますか?」(Yes/No)
 「続けて次の処理をしますか?」 (OK/Cancel)

とかは業務の重要性にあわせてダイアログボックスを使うかどうかを決めてくれ……
こうしたダイアログがひとつの処理で4回も発生するような場合もあり、こうした場合異常の検出警告があっても、間違いなく惰性でデフォルトボタンを押してしまうこと請け合いだ。
業務上の処理としてのチェックが必要なのであれば、ぽかよけ的要素の強いダイアログボックスではなく主処理に組み込むべきだし、ぽかよけだとしたらあんまり多すぎるのは利便性を損なうこと著しい。
こーゆーところでシステムアーキテクトのセンスが出るんだなあ、というのを考えさせられる事態だった。

ここら辺は単独システムに関する愚痴であるが、実際、つい安全に寄った設計をしがちになる。この"安全"というのが曲者で、誰にとっての安全なのか、というと設計者がユーザーから「警告を出してくれないから間違えたじゃないか!」みたいな追求を避けるためだったり、異常処理系の発生頻度と影響度合がわかっておらず単純にシステム的にまずそうだから、といった理由で警告を実装してしまうケースもあり、これらが非常に難しい。
これはシステムアーキテクトの、というよりはアプリ設計者の方の問題だろうなあ。

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