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2014.02.18

DevOpsを阻むもの

最近(というほどでもないが)にわかにはやってる言葉に DevOpsがあるのだが、もともと少人数で回している部署だと自動的にDev(保守)Ops(運用)になっているケースも多くあるんじゃなかろうかと思う。
そう考えると私の知ってる多くの職場は(自然発生的に)DevOpsばかりのような気がする……

とはいえ、東証1部上場企業様などでは内部統制の縛りから、かなり真面目にDev部門とOps部門を分離しているのも事実である。
ただ、この分離は自発的な物ではなく内部統制(J-SOX)対応から発生しているため、なんとなくいびつな状態になっているケースもちらほら。
そうしたことを考えながらも実際にあったDevOpsが回らなかった事例を紹介してみる。

◆開発チームからの引継ぎがない
既存システムの改修の場合でさえも不思議と発生するのだが、作るだけ作ってぽいっとされるパターン。
理由系としては
 忙しくて引継ぎの機会が設けられなかった
 実は引継ぎの概念がない
 ていうか、DevsとOpsの仲が組織的に悪くて引継ぎを拒否されたのが真相
なんてのがあった。
3番目のケースは最悪であり、これはマネジメントレベルで対応しないと個人の努力では限界がある。
また、引継ぎじたいはあっても、ドキュメントの品質がぐだぐだで結局リバースエンジニアリングが一番速い、みたいな悲しい出来事であった。
S/N比が1:1のドキュメントというのは最悪の存在だ。ドキュメントの更新が全部ある時期からされなくなっているようなケースなら救いがあるのだが、担当者によってドキュメント整備をあきらめた時期が違ったりすると、泣くに泣けない事態となる。
私自身はソースとコメントがきちっとしていればドキュメント自体は最小限でOK派なのだが、半端に残っている資料は使い勝手が本当に悪い。

◆なんで仲が悪くなったのか?
こちらのケースの場合、仲が悪くなったのは結局コミュニケーションに問題があった。
きっかけはちょっとしたボタンの掛け違いだったのだが、それがどんどん積み重なってもはや話もしたくない、という状態まで行ってしまったらしい。
性能がちょっと悪い改修システムがあって、エンドユーザーから苦情を受けたOps部隊の担当がDevs部隊の担当に苦情を言ったら、そこからこじれたようである。

◆なんで関係修復できなかったのか?
ここにたちはだかったのがJ-SOXの壁だった。
そのお客さんでは変更担当者とリリース担当者の完全分離が内部統制行為としてうたわれており、リリース担当者は変更内容をむしろ知らなくて良い、知ってはいけない、という方にギアが入ってしまったらしい。
そしてリリースはOpsが担当することで組織的にも分離を実施したのが厳しい。
Opsは内容もわからない改修に対してユーザーから直接の苦情を受け続け、そのストレスの行き場はDevs部門に向かってしまったのだ。

組織を分けてしまった方が承認経路等できれいに分割統治できるように見えるが、分割統治は縦割り行政と紙一重であることを痛感させられた事例であった。

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